2011年5月27日18時43分
トルコのアブドゥルラフマン・ビルギチ駐日大使が27日、都内で記者会見し、日本側と交渉を進めているトルコの原発建設計画について、「変更する必要はない」と述べ、福島第一原発の事故後も引き続き、日本への発注を視野に検討を続けていることを明らかにした。
トルコは国内2基目となる原発建設を黒海沿岸のシノップに予定しており、昨年12月から日本側と正式に建設交渉を開始、東芝などが強い関心を見せていた。両国は原発輸出の前提となる原子力協定を今春にも締結する見通しだったが、福島第一原発事故の後、交渉は中断している。
ビルギチ大使は「日本の技術を信頼している。トルコは原子力エネルギーをあきらめることはない。交渉が再開され今年末までに合意すれば、(トルコが目指す)2019年までの稼働に間に合う」と話した。(高橋友佳理)