2011年5月27日14時13分
ニューヨーク在住の画家中川直人さん(67)が27日、岩手県大槌町赤浜の赤浜小学校避難所を訪れ、避難している人たちの肖像画を描いた。被災者千人を描くことを目標にしている。
モデルになった佐々木洋子さん(72)は時折、涙をぬぐいながら、「津波で写真を一枚残らず流されてしまい、家族の歴史を失ったようで悲しかった。よい記念になります」と話した。時間は1人5分程度。中川さんはフェルトペンで次々と描いた。肖像画はまとめて美術館などで展示した後、本人に贈る予定だ。(菅野みゆき)