2011年5月26日19時28分
宮城県は26日、東日本大震災による地盤沈下で、海抜0メートル以下の地域が震災前の3.4倍に広がったと発表した。梅雨入りを控え、県は「浸水リスクが高まっている」と注意を呼びかけている。
国土交通省と県が、沿岸部で上空の航空機からレーザーを使って地面の高さを計測。海抜0メートル以下の地域は約56平方キロにのぼった。大潮の満潮時に海面以下となる地域は約129平方キロで、震災前の1.9倍となった。
地盤沈下が目立ったのは、石巻市の北上川河口や旧北上川河口、仙台平野の3地域で、石巻市では中心部の住宅地や商店街にも海抜0メートル以下の地域が発生した。県は「これまでと同じ雨量でも水はけが悪くなり、農地の冠水も起きやすくなっている」という。