2011年5月24日19時7分
仙台市の中央卸売市場で、夏にかけて旬を迎える初ガツオが入荷のピークを迎えている。
24日、卸売会社「仙台水産」には、伊豆大島沖でとれ、千葉県の銚子や勝浦などの港に水揚げされた約20トンが入荷した。適度に脂ものり、食べごろ。例年より漁獲高は多く、値段は1〜2割安いという。
カツオ漁場は8月ごろには宮城県金華山沖まで北上し、同県内の気仙沼などの港で水揚げされるようになる。震災で打撃を受けた気仙沼港では6月の仮復旧に向け、工事が進んでいる。
同社の魚全体の入荷量も、日本海や九州の魚が多いが、例年に比べて4月で77%、5月で90%と、東日本大震災直後より回復している。専務の鈴木良徳さん(52)は「魚の安定供給には、県内漁港の復旧が欠かせない。秋のサンマ漁に向けて、三陸沖の水揚げを期待している」と話した。