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〈生きていくあなたへ〉我々なら越えられる JAXA教授・川口淳一郎さん

2011年5月21日12時53分

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写真:JAXA教授・川口淳一郎さん(55)拡大JAXA教授・川口淳一郎さん(55)

 「はやぶさ」は、小惑星のサンプルを採取して戻るという世界初の挑戦のため飛び立ちました。他にもイオンエンジンを使用することなど、画期的な挑戦をした。日本のレベルを考えれば背伸びした計画でしたが、少ない予算でも、リスクがあっても、こうすればできると前向きに発想すれば、NASAもやっていないことができると思ったんです。

 3億キロ以上離れた小惑星イトカワに到着しましたが、燃料漏れで通信できなくなり7週間も行方不明に。エンジンも寿命を迎えるなどトラブルの連続でした。それでも、何が何でもという気持ちは持ち続けました。採取したサンプルを収めたカプセルを地球に返すことに成功したのは、メンバー全員が、やれることは全てやりつくして努力したからこそ、運を生かせたのだと思います。

 私は被災者の方々に「忍耐してがんばって下さい」というより、「我々には高い壁を越えることができる潜在能力がある」と伝えたいと思います。=おわり

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