2011年5月21日10時38分
東京電力は21日、東電福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋南側で毎時1千ミリシーベルトのがれきが見つかったと発表した。これまで屋外で見つかったがれきで最も高い放射線量だという。今後、重機で撤去する。
東電によると、20日に敷地内の線量を計測していたところ、がれきを集めた場所で確認された。現場は使用済み燃料プールへの放水でコンクリートポンプ車などが行き来している。3日にこのがれきを測ると毎時300ミリシーベルトだったといい、改めて測るとさらに高線量が確認されたという。
3号機や4号機の原子炉建屋で爆発が起きており、東電はその際に建屋から外に飛び出した可能性が高いとみている。これまで原発の敷地の屋外で見つかった高線量のがれきは3号機の原子炉建屋西側で見つかったがれきで、毎時約900ミリシーベルトだったという。(木村俊介)