2011年5月20日20時8分
「倒れても、倒れても起き上がる」。福島県会津地方の正月の縁起物で、ねばり強く、くじけないという会津人の気質を表した民芸品「起き上がり小法師(こぼし)」が、被災者らの心をとらえ、復興に一役買おうとしている。会津若松市内の土産店では、県内外の買い物客が増えた。「自分もがんばらなくちゃね」と買っていく被災者もいるという。
起き上がり小法師を取り扱う山鹿興産(会津若松市)には震災直後から、京都からの1500個など、大口注文が相次いだ。「復興のシンボルになればいい。そんな気持ちで買っていくのでは」と稲生孝之社長は話す。
菅家一郎・会津若松市長も「七転び八起きの精神を活用していくことは大変有効だ」と話している。