2011年5月18日18時55分
菅直人首相は18日夕方の記者会見で、福島第一原発事故の収束について東京電力が前日発表した工程表に基づき、原子炉が冷温停止する来年1月には、避難住民の帰宅時期が示せるとの見通しを改めて示した。
福島第一原発をめぐっては1号機がメルトダウンを起こすなど、新たな炉の損傷が見つかっている。菅首相は「新しい工程表でも、東電は冷温停止が来年1月中旬との日程を守れるとの認識を示した」としたうえで、「そうなれば周辺住民の放射能除去やモニタリングをしたうえで、どの時期に帰れるかを申し上げられる」と語った。
首相はまた、政府のエネルギー基本計画の見直しに改めて触れ、「従来の政策は化石燃料と原子力という大きな柱だったが、自然エネルギーと省エネルギーという柱をつくる必要がある」と述べ、風力や太陽光発電を推進する考えを示した。