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処理施設周辺の地下水汚染 福島第一、漏れ出した疑いも

2011年5月16日3時1分

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図:汚染水の移送のイメージ拡大汚染水の移送のイメージ

 東京電力は15日、福島第一原発で、高濃度の汚染水の保管場所としている「集中廃棄物処理施設」の周辺で、地下水の放射性物質の濃度が上がっている、と発表した。汚染水が漏れ出した疑いも否定できず、汚染水の処理計画の見直しを迫られる可能性もある。

 放射性物質の濃度が上がったのは、4号機の発電機があるタービン建屋の南東部分。地下水から、ヨウ素131が13日に1立方センチあたり0.16ベクレル、14日に0.21ベクレル検出された。セシウム134、137も12日には約0.04ベクレルだったのが13日に上昇し、14日に2.6ベクレル、2.9ベクレル検出された。

 ただ、15日午後の速報値では濃度が下がり始めており、東電の原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「汚染されたがれきが近くに落ちて、一時的に線量が上がった可能性もある」とした。一方、原子力安全・保安院の西山英彦審議官は会見で「集中廃棄物処理施設の中の方が水位が低いので漏れ出しているとは考えにくい」と話した。

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