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復興祈る心、大筆の書に込めた 広島・福山の高校生

2011年5月15日7時14分

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写真:被災地へ向けたメッセージを書いた作品=広島県福山市霞町1丁目拡大被災地へ向けたメッセージを書いた作品=広島県福山市霞町1丁目

写真:高校生ら32人は、被災地へ向けたメッセージを大筆で書いた=広島県福山市霞町1丁目の中央公園拡大高校生ら32人は、被災地へ向けたメッセージを大筆で書いた=広島県福山市霞町1丁目の中央公園

 「ばらのまち」を掲げる広島県福山市最大のイベント「第44回福山ばら祭」(福山祭委員会主催)が14日、市中心部で始まった。委員会によると、天候不順の影響で会場のバラは3分咲き程度だが、33万人(主催者発表)が訪れた。15日まで。

 祭りのサブテーマは「被災地へ届けよう ローズマインド〜思いやり・優しさ・助け合いの心〜」。東日本大震災の被災地を支援する催しが盛り込まれた。

 霞町1丁目の中央公園では、福山明王台、大門、英数学館の各高校の書道部員ら32人が、長さ1メートル超の長い筆で被災地へのメッセージを書くパフォーマンスを披露。はかま姿で踏ん張りながら、墨を含むと7キロ以上あるという大筆を使い、縦約1.9メートル、横26メートルの紙にサブテーマを書いた。

 福山明王台高校の書道部長、高垣有(ゆう)さん(17)は「書に込めた復興を祈る気持ちが、被災地の人たちにも届くと思います」。作品は18日から近くの「まなびの館ローズコム」に展示される。

 緑町の緑町公園では、福山青年会議所と福島県人会福山支部のメンバーが、チャリティーバザーを開催。15日も、インスタントの喜多方ラーメン、食器、衣類、本などを販売する。収益は全額被災地へ届ける。

 緑町公園でのオープニングセレモニーでは、市の観光アシスタント「ローズ福山」の交代式があった。今年度担当する箱田智美さん(26)と中野有華子さん(20)は「日本中の人に福山を知ってもらいたい」。

 「第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の表彰式には、福山市出身の作家島田荘司さんと、ゲストの作家森村誠一さんが出席。来場者を前にした結婚式「ローズウエディング」では、福山市の会社員佐伯祥士さん(39)と朋美さん(25)が幸せを誓った。

 15日は、メーンイベントの「ローズパレード」のほか、松浜町2丁目のリーデンローズで「芸能大会」(福山文化連盟主催)などがある。(中村瞬)

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