2011年5月14日21時54分
黄金週間後の初の週末となった14日、被災地に多くのボランティアが戻ってきた。仕事を終えて金曜夜にバスで出発し、土曜日の夕方には被災地を離れる人も。車中泊の日帰り「弾丸ツアー」だ。急にボランティアが減ったことを懸念していた被災地からは、感謝の声が次々と上がった。
「がんばろう。重いものは気をつけて」。津波で集落が壊滅した宮城県気仙沼市の本吉地区。津波で基礎だけになった住宅の跡地で、「愛知」の腕章をつけた若い男女ががれきを運び出したり、泥を取り除いたりしていた。
「愛知ボランティアセンター」のメンバーたちだ。約135人は13日の金曜午後7時に名古屋を出発し、大型バス3台と支援物資を積んだトラック2台で約14時間かけて被災地入りした。
14日午後5時まで活動した後、再びバスで名古屋へと戻る「弾丸ツアー」。現場でリーダーを務める川島信夫さん(38)は「(被災地には)8時間しか居られないけれど、少しでも力になりたくて」。女性の学生(21)は「(現場に)着く前までは眠くて仕方がなかったけど、この光景を見たら眠気が吹っ飛んだ。少しでも長く活動をして被災した人の役に立ちたい」。(三浦英之)