2011年5月14日20時45分
「確実に復興します」。宇宙飛行士の野口聡一さんと若田光一さんが14日、被災地の学校を訪れ、子どもたちを励ました。
野口さんは福島県相馬市の小学校で国際宇宙ステーションの生活を紹介した。
「地震でこわい思いをしました。宇宙ではこわい体験はないですか」という児童の質問に対し、ステーション滞在中の2010年1月にハイチで、同2月にチリで起きた地震の被害を宇宙から撮影していたことを紹介。「復興していく様子も宇宙から見えました。日ごとに月ごとに確実に復興します。がんばってください」と呼びかけた。
若田さんは宮城県気仙沼市唐桑町の唐桑中学校で講演会を開いた。同校の生徒や地元の小学生ら約300人を前に、「世界の人たちが見守ってくれている」とエールを送った。
同校によると、子どもたちの中には、津波で家が全壊した子もいるという。若田さんは講演会の最後に「何か一つ目標を持って努力してほしい。『がんばった』過程が役に立つはず。僕も次の長期滞在に向けての訓練をがんばるから、一緒にがんばろう」と呼びかけた。(川崎剛、白井伸洋)