2011年5月13日23時27分
米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズは13日、東京電力の長期格付けを「BBBプラス」から1段階低い「BBB」に格下げした。格付けは投資家が社債などを買う時の目安で、東電は「投資不適格」まであと2段階となった。
損害賠償の枠組みが決まったが、負担額が見通せず、長期的に収益を圧迫する恐れがあるため。今後の見通しも「方向性不確定」となり、金融機関による債権放棄の可能性が高まった場合などはさらに格下げされるとみられる。東電は事故後、「AAマイナス」から2度引き下げられ、今回で3度目。