2011年5月13日10時32分
台湾立法院(国会)の王金平院長が率いる台湾の旅行業者、観光客ら約300人の団体が12日、チャーター機で北海道入りした。震災後激減した台湾からの旅行客を呼び戻したいという高橋はるみ・北海道知事の要請に応じた。王院長は「安心して北海道観光を楽しもう」と呼びかけている。
一方、日本からは武藤浩・観光庁次長が台北入り。同日、台湾メディア向け説明会で「日本は普段と同じように皆さんをお迎えできます」と安全を強調した。記者からは「夏のバーゲンは例年通りか」と日本慣れした台湾人らしい質問が出た。
台湾は韓国、中国と並び訪日観光客が多く、昨年は113万人が訪れた。観光庁は、メディア、旅行業者向けの日本視察ツアーを計画している。ただ、台湾外交部(外務省)は東北6県について渡航自粛を求める地域に指定したままで、東北各地の夏祭りへの影響が心配されている。日本の対台湾窓口機関である交流協会は早期の指定解除を求めている。(台北=村上太輝夫)