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被災地で最も遅い入学式 宮城・南三陸

2011年5月12日11時30分

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【動画】被災地で最も遅い入学式 志津川小

写真:海辺で拾った折り紙で作った千羽鶴を持って入学式に来た氏家航志君(左)と父親の浩文さん=12日午前9時32分、宮城県南三陸町の志津川小学校、西畑志朗撮影拡大海辺で拾った折り紙で作った千羽鶴を持って入学式に来た氏家航志君(左)と父親の浩文さん=12日午前9時32分、宮城県南三陸町の志津川小学校、西畑志朗撮影

 宮城県南三陸町の二つの小学校で12日、被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県で最も遅い入学式が開かれた。震災から2カ月が過ぎ、ようやくすべての子どもたちが学校生活を送れるようになった。

 津波で壊滅した町中心部近くの志津川小学校では、28人の新入生が体育館に集まった。加藤敬一校長が「あいさつをしっかりできる小学生になってください」と話すと、新入生は「はーい」と元気に答えた。

 氏家航志(こうし)くん(6)は入学式の直前、町役場に勤務する父浩文さん(46)から千羽鶴を受け取った。「おおつなみにまけないで、いっぱいあそんでください」とのメッセージが添えられている。

 自宅は津波で流された。親類の家に避難している間、海辺で拾ったぬれた折り紙を持ち帰り、家族みんなで折った。航志くんは「緊張しているけれど、(学校は)なんだか面白そうだ」と話し、千羽鶴を手に校舎に入った。(三浦英之)

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