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一時帰宅、葛尾村でも 川内村の残り世帯も 福島

2011年5月12日12時9分

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【動画】福島・川内村の一時帰宅第2弾

写真:一時帰宅のため、防護服に着替える葛尾村の住民たち=12日午前11時17分、福島県川内村の村民体育センター、森井英二郎撮影拡大一時帰宅のため、防護服に着替える葛尾村の住民たち=12日午前11時17分、福島県川内村の村民体育センター、森井英二郎撮影

 東京電力福島第一原子力発電所から半径20キロ以内の「警戒区域」への一時帰宅が12日午前に始まった。10日に初めて行われた福島県川内村の第1陣に続く2回目。新たに葛尾村の17世帯、27人が帰宅。川内村の28世帯、43人も参加した。

 葛尾村の住民は、同県会津坂下町の避難所など遠隔地から来た人が多く、午前9時半ごろ、警戒区域の約2キロ外側に位置する中継基地の川内村村民体育センターに集合した。防護服を着用し、バスなど3台に分乗。同11時45分ごろ出発し、直線で約20キロ離れた葛尾村に戻った。

 葛尾村で生まれ育ち、3年ほど前から一人暮らしの加勢数男さん(76)は、同県相馬市の長男宅に避難中で、約1カ月ぶりの自宅。出発前、「年金暮らしで山菜を採ったりのんびりできる季節なのに、こんなことになって。知り合いに久々に会えるのはうれしいが、みんな散り散りバラバラで、複雑な気持ち。印鑑やアルバムをなんとか持ち帰りたい」と話した。

 川内村の住民は同8時半ごろ同センターに集合。バス2台と車1台で同10時半過ぎに出発した。

 自宅に滞在できるのは約2時間で、約70センチ×70センチの大きさのポリ袋に入る範囲で必要なものを持ち帰る。両村の一時帰宅はこの日で完了する。

 一時帰宅は10日に始まり、川内村の54世帯92人が参加した。

 警戒区域を抱えるのは、両村を含む9市町村。ほかの市町は今月中旬以降、順次実施していく予定だ。

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