2011年5月12日11時32分
中部電力は12日、全炉停止を決めている浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)について、4号機(出力113.7万キロワット)を13日に、5号機(同138万キロワット)を14日にそれぞれ停止すると発表した。
東京電力や九州電力への電力融通を中止できるめどがたったため。
まず、13日未明に4号機の原子炉内に制御棒を入れ始めて核分裂反応を抑制させ、午前10時に運転停止の状態にする。5号機は14日未明に作業を開始し、午前10時に運転が停止する。それぞれ運転停止から100度未満の「冷温停止」状態になるまでにさらに1日程度かかる見通し。3号機は定期検査で停止している。
中部電は発電能力を補うため、停止中の火力発電所の再稼働などの対策をとり、電力需要がピークを迎える夏場を乗り切る方針。
水野明久社長は11日の海江田万里経済産業相との会談後、報道陣に「(全炉停止に向けて)最後の詰めをしている」と語っていた。12日午後には静岡県庁で川勝平太知事と会談。浜岡原発の全炉停止について報告する予定。