2011年5月11日12時12分
中部電力は、全炉停止を決めた浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)について、12日にも原子炉を停止する作業を始めることを明らかにした。発電能力不足を補うため、中部電は電力需要がピークを迎える今夏に向けて、停止中の火力発電所の再稼働などの対策で乗り切る方針だ。
稼働中の2基(4、5号機)のうちまず4号機の原子炉内に制御棒を入れる。核分裂反応を抑制させ、7〜8時間かけて発電を止める。原子炉が100度以下の「冷温停止」状態になるまでには、1日半程度かかる。停止までに2基あわせて3日程度かかる見通し。3号機は定期検査ですでに停止中だ。
菅直人首相の要請を受けて中部電は9日、水野明久社長が全炉停止を表明。現在電力を融通している東京電力や九州電力と調整したうえで、数日中に停止するとしていた。