2011年5月11日12時2分
終戦後に中国残留孤児や残留婦人が最も多く出た地域の一つ、中国黒竜江省方正県の代表団が10日、遼寧省瀋陽の日本総領事館を訪れ、東日本大震災への義援金10万元(約125万円)を贈った。
同県によると、ソ連侵攻で同県に逃げてきた日本人約5千人が死亡し、4千人以上の子供や女性が中国人に引き取られた。中国唯一の「日本人公墓」もあるなど、日本とゆかりの深い土地柄だ。
贈呈式で●宝剛・同県共産党委員会書記は「当時、飢餓に苦しみながらも県民は孤児に食べ物を分け与えたものだ。今はずいぶん豊かになった。県民として日本人民に真心を伝えたい」と述べた。(瀋陽=西村大輔)
【編注】●は人偏に「冬」