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「福島の映像、脳裏に焼き付いている」 独首相会見

2011年5月11日10時8分

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写真:会見するメルケル首相=ベルリン、松井写す拡大会見するメルケル首相=ベルリン、松井写す

 ドイツのメルケル首相は10日、ベルリンで外国メディアとの記者会見を開き、日本の福島第一原発事故について、「福島の映像は深く脳裏に焼き付いている」と衝撃を語った。メルケル首相は事故直後から、早期の「脱原発」を目指す政策転換を進めている。

 メルケル首相は「日本はドイツと同じくらい高度に発達した国で、厳しい安全対策をとっていたにもかかわらず、予期しない出来事の連鎖で、ひどいことが起きた」と話し、福島の事故によって原子力エネルギーとその危険性についての考えが変わったとした。メルケル首相は元物理学者。

 メルケル政権は昨年、原発の運転期間を平均で12年間延長する原子力法の改正をしたばかりだったが、福島の事故を受けて方針転換。運転期間をできる限り短縮し、風力などの再生可能エネルギー導入を加速する新政策を6月上旬にも決める見通しだ。(ベルリン=松井健)

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