2011年5月10日7時38分
自民、公明両党は9日、菅直人首相が野党に参加を呼びかけ、亀井静香・国民新党代表が調整にあたっている「復興実施本部」に参加しない方針を固めた。自民党の大島理森副総裁は9日、国民新党の下地幹郎幹事長に「首相の指導力欠如への疑念が、より深くなっている」と強調、近く亀井氏に不参加の意向を伝える。
首相は野党幹部が参加する「復興実施本部」を第2次補正予算案の協議の場とする狙いがあった。このため復興基本法案の国会提出を大型連休明けに先送りしていたが、自公両党が参加を見送ったことで、菅政権は「復興実施本部」をあきらめ、復興基本法案の成立を急ぐ構えだ。
枝野幸男官房長官も9日の記者会見で復興基本法案について「10日に閣議決定したいという希望は(民主党側に)伝えてある」と語った。