2011年5月9日13時15分
9日の東京株式市場で中部電力株が大幅に下落し、今年最安値を更新した。午前の終値は前週末より187円安い1579円。菅直人首相が浜岡原子力発電所の全炉停止を要請し、「代わりに動かす火力発電所の燃料代が経営を悪化させる」との見方が広がった。
中部電株は一時、同245円安の1521円まで下げた。電力不足への懸念から、同社管内に本社や製造拠点を持つトヨタ自動車やデンソー、ブラザー工業の株も売られている。
日経平均株価の午前の終値は前週末比20円96銭(0.21%)安い9838円24銭、東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同1.05ポイント(0.12%)低い855.45。出来高は8億2千万株だった。
午後1時時点の日経平均は同58円22銭安い9800円98銭、TOPIXは同3.52ポイント低い852.98。