2011年5月4日8時11分
アジア開発銀行(ADB)の黒田東彦総裁は3日、ベトナムの首都ハノイで記者会見し、東日本大震災の影響について「日本から世界各国への部品供給の停滞は2、3カ月の間にほとんど解決するだろう」との見方を示した。
日本から世界各国のメーカーへの部品供給が滞っているため、アジアや北米を中心に自動車などの生産が落ち込んでいる。黒田総裁は「今年後半には復興需要が日本経済の成長率を引き上げるだろう」とも述べ、アジアなどの関係国の経済にプラスに働くとの見方を示した。
会見はADBの年次総会と関連行事が当地で始まったのに合わせて開かれた。(ハノイ=庄司将晃)