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海底に放射性物質 福島第一沖合15キロと20キロ

2011年5月3日23時1分

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 東京電力は3日、福島第一原発から15キロと20キロ離れた海底の土から、初めて放射性物質を検出したと発表した。

 土は4月29日に採取した。北側15キロの地点で、土1キロあたり、放射性ヨウ素131が190ベクレル、セシウム134は1300ベクレル、セシウム137は1400ベクレルだった。海底の土の基準はない。単純比較はできないが、イネの作付け禁止の目安は、土1キロあたり放射性セシウムが5千ベクレル。今後、魚介類への影響を調べる。

 文部科学省は、福島第一原発から南約63キロ沖合、水深117メートルの海底の土を4月29日に採取したが、放射性ヨウ素、セシウムとも検出されなかった。

 また、東電は3日の会見で、高濃度放射能汚染水が海に流れ出ていた2号機の取水口付近で、海水の放射能濃度が再び上昇していることを明らかにした。

 外洋に漏れ出るのを防ぐため、周囲にフェンスを張っている。その内と外で、ともに上昇していた。フェンスの外側では2日採取した海水1立方センチから放射性ヨウ素131が4.6ベクレルを検出、前日に比べて7倍高くなっていた。フェンスの内側は230ベクレルで、前日比で2.3倍高かった。

 4月25日以降、値が上下しているが、再び汚染水が漏れている可能性もある。東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「周囲で水漏れは見つかっていないが、海中で漏れている可能性もあるので監視を強めたい」と話した。

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