2011年5月1日19時8分
共産党の志位和夫委員長は1日、全国労働組合総連合(全労連)の中央メーデーで「原発からの撤退を決断すること、原発をゼロにする期限を決めたプログラムを策定することを強く求める」と訴え、「脱原発」姿勢を強く打ち出した。
共産党はこれまで「原発依存のエネルギー政策からの転換」を主張する一方、東日本大震災後も「すぐには出来ない。いますぐ原発を止めろという議論は無理。まずは安全最優先の原子力政策に切り替えるべきだ」(志位氏)とした。
志位氏は1日、「今の原発技術は本質的に未完成だ。しかし、政府は『安全神話』にしがみつき、安全対策をやらなかったことが大事故につながった」と批判。福島原発事故が収束せず、影響が広がっていることを踏まえ、「脱原発」路線をより鮮明にした。