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「節電ビズ」、クールに過熱 ポロシャツ・新素材に注目

2011年4月28日17時46分

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写真:JR池袋駅改札口前にオープンしたユニクロの特設売り場=東京都豊島区、南日写す拡大JR池袋駅改札口前にオープンしたユニクロの特設売り場=東京都豊島区、南日写す

 夏は節電でエアコンの使用を抑えなければならない。これまでの「クールビズ」よりもっと涼しい格好が必要だ。「節電ビズ」の商品がたくさん出てきた。

 カジュアル衣料のユニクロは21日、東京のJR池袋駅構内に、汗を吸ってすぐ乾く肌着「サラファイン」「シルキードライ」を販売する特設店を開いた。今年は昨年の倍の約3600万枚の販売を目指す。

 大手スーパーのイオンも肌着などのブランド「クーリッシュファクト」を立ち上げた。4月下旬から全国約900店で売り始める。

 今年、ビジネスでも使える服として注目されるのがポロシャツだ。節電のため、東京証券取引所などが着用を認めた。

 レナウンは生産枚数を昨年より3〜5割増やす。「ポロ」などのブランドを持つラルフ・ローレン・ジャパンは27日から、ポロシャツの生地やロゴの色を客が自由に注文できるキャンペーンを始める。「仕事にふさわしい色の組み合わせの注文も増える」と期待している。

 普通のシャツも、三陽商会が6月から、吸水速乾性が高い米国メーカーの素材「クールマックス」を使った半袖シャツを投入する。オンワード樫山も、吸水速乾や冷たく感じる機能を持たせたシャツやズボンの販売を5月下旬から始める。

 各社は「節電ビズ」関連の商品の販売増を見込む。百貨店の大丸松坂屋と西武池袋本店はいずれも、昨年夏より1.5倍に膨らむとみている。

 一方、紳士服専門店はスーツが売れにくくなるのが心配だ。最大手の青山商事は熱を遮る機能がある「清涼スーツ」に軽量タイプを加えるなど品ぞろえを広げた。だが、夏商戦の売上高見通しは東日本大震災前の昨年夏比15%増から同10%増の200億円に引き下げた。コナカも「コールドスーツ」などを発売するが、夏の売上高は昨年並みの60億円の見通しだ。

 業界2位のAOKIホールディングスは熱を遮る効果を高めた「プレミアムエアクールスーツ」などを投入する。「重要な商談などでは上着を着用する必要がある」と見て、夏商戦の売上高は昨年夏より25%増の100億円を期待する。(南日慶子、斎藤徳彦)

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