2011年4月28日12時34分
米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は27日、史上初となる連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、朝日新聞記者の質問に対し、「日本銀行は(東日本大震災後に)流動性を供給し、金融市場の安定を助ける非常に良い仕事をしたと思う」と述べた。
バーナンキ議長は震災について「日銀の白川総裁らと多くの連絡を取り合い、外国為替市場での介入で彼らと連携した。我々は、震災に対処する日本の人々の勇気を称賛している」と言及。米国の製造業などにも、部品供給などのサプライチェーンで影響が出ているものの、「米経済への影響は、穏やかかつ一時的なものになると見込んでいる」とした。
そのうえで、「最重要の問題は、日本の回復であり、日本の人々が困難を克服することを願っている」と結んだ。(ワシントン=尾形聡彦)