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1号機、「水棺」作戦難航 気になる原子炉圧力の低下

2011年4月28日11時58分

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 東京電力福島第一原発1号機の格納容器を水で浸す「水棺」が難航している。東電は原子炉への注水量を2.5倍にして内部の温度や圧力の変化を見る予定で27日に作業を始めたが、まず毎時6立方メートルから10立方メートルにしたところで温度や圧力の低下が長引いた。27日中に予定していた14立方メートルにできずにいる。

 東電が特に気にしているのが、格納容器の圧力が低いことだ。冷たい水が増えたことで、水蒸気が水になっているとみられる。もし1気圧を下回れば外部から空気が入り込みかねない。水素爆発を避けるために窒素を注入しているが、酸素濃度が高まると、水素と混合して爆発する危険が高まる。東電は28日、さらに24時間、10立方メートルのまま様子を見ると発表した。

 一方、原子炉圧力容器の温度は、27日朝に132度だったのが、24時間で107度になった。まだ下がり続ける傾向にある。

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