2011年4月26日0時40分
さまざまな意見が飛び交う被災地訪問、事実を淡々とお見せします――。菅直人首相が自身のブログで自らの被災地訪問を取り上げ、これまでと違って音楽もナレーションもつけない動画をネット上で配信した。「邪魔になるから行くな」「時期尚早」といった批判めいた表現も、自戒を込めて載せたという。
23日付で配信したのは、今月10日の宮城県石巻市視察。これまでは首相出席の国際会議の成果などを強調し、広報的な色彩が濃かった。今回は政権への好意的な反応に偏らず、視察の様子をそのまま伝えた。
撮影・制作した広報担当の下村健一内閣審議官は「視察をどう思うか、判断や議論の材料として見てほしい」。近く福島県や岩手県の視察状況も公開する。(小野甲太郎)