2011年4月25日18時53分
岩手県の達増拓也知事は25日、東日本大震災を受け、2016年に開催を目指していた国体について、「現状を分析して(開催は)難しい」との見解を示した。すでに同県では、岩手での開催中止の検討に入っている。
岩手県は07年に開催地として内々定したが、震災の復興を優先することから、今年度の選手強化や大会準備など約7億円分の予算を削減、または凍結することがこの日、固まった。同県宮古市のセーリング会場など、5市町で6競技の施設が被災しており、復旧の見通しが立っていない。
今年6月末に日本体育協会と文部科学省に「開催申請書」を提出すれば正式に内定となるところだったが、提出を見送ることも決まった。