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防護服で在宅2時間・1世帯1人 警戒区域一時帰宅基準

2011年4月25日11時21分

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図:警戒区域の地図拡大警戒区域の地図

 「福島第一原発の半径20キロ圏内」と設定され、立ち入りが禁止された「警戒区域」への一時帰宅の許可基準が決まった。国の原子力災害対策本部は24日までに、警戒区域にかかる福島県内の各市町村に伝えた。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、一時帰宅が認められるのは1世帯あたり1人のみ。15歳未満は認めない。個人線量計を持ち、防護服などを着用したうえで、地区ごとに集団でバスに乗り、自治体や東電の職員が引率して移動する。

 滞在中に浴びる放射線量を1ミリシーベルト以下に抑えるため、警戒区域内での滞在時間は5時間とされ、在宅できるのは最大2時間。食品や家畜などの持ち出しは認めていない。自家用車やペットについては別途検討するとしている。

 一時帰宅の前に警戒区域内の放射線量を計測し、その結果をふまえて、一時帰宅できる場所や時間を調整する。福島第一原発から半径3キロ圏内は、放射線量が高いとみられるために一時帰宅は認めない。立ち入り制限に違反した場合、10万円以下の罰金や拘留が科せられるという。

 一時帰宅の実施主体は市町村。原子力災害現地対策本部の大村哲臣総括班長は開始時期について「市町村の計画があり、準備ができ次第」とした。(川田俊男、福島慎吾)

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