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国家試験に合格のインドネシア人看護師、被災地へ

2011年4月25日8時16分

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写真:被災者を励ますメッセージボードを披露するスワルティさん=24日午前9時35分、兵庫県姫路市の姫路赤十字病院、宮沢写す拡大被災者を励ますメッセージボードを披露するスワルティさん=24日午前9時35分、兵庫県姫路市の姫路赤十字病院、宮沢写す

写真:出発前に同僚の看護師と握手するスワルティさん(左)=24日午前9時40分、兵庫県姫路市の姫路赤十字病院、宮沢写す拡大出発前に同僚の看護師と握手するスワルティさん(左)=24日午前9時40分、兵庫県姫路市の姫路赤十字病院、宮沢写す

 日本との経済連携協定(EPA)で来日し、看護師の国家試験に合格したインドネシア人女性のスワルティさん(32)が24日、東日本大震災の被災地に出発した。7年前のスマトラ沖地震で救護に当たった経験を生かしたいと、勤務先の兵庫県姫路市の病院に派遣を願い出てかなえられた。

 スワルティさんは3年前、EPAに基づく外国人の看護師候補者第1陣として来日し、今年3月、3度目の挑戦で合格した。

 来日前はジャカルタで看護師として5年8カ月勤務した。2004年のスマトラ沖地震ではスマトラ島のバンダアチェに入り、感染症を防ぐ処置や骨折患者の治療などに携わった経験があった。

 今回の震災では、母国と似た惨状がテレビに映し出された。「少しでも被災者の力になりたい」と、勤務先の姫路赤十字病院の看護師長に頼み込み、同病院の救護隊に同行して岩手県山田町の県立山田高校の避難所で活動することになった。

 まだ看護師の免許状が交付されていないため、診療補助や被災者の話し相手になって寄り添う。来日中の看護師候補者たちも、21日に東京に集まった機会を利用して被災者に届けるメッセージを画用紙に書き、スワルティさんに託した。

 スワルティさんは日本語で「努力すれば、きっといいことがある。皆さんは一人じゃない、一緒に頑張りましょうと伝えたい」と語った。(宮沢賢一)

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