2011年4月22日11時51分
過去を振り返りたくない。未来の絵が描けない。時間を行ったり来たりできなくなっている時って、つらい時間です。気持ちが孤立し、一人ぼっちな気がしてしまう。電気や水道のライフラインがつながってくると、そんなふうに心のライフラインがつながりにくくなっていることが気になるかもしれない。
新潟県中越地震の時も、そんな心境が広がっていました。僕は画材を持って避難所を回り、みなさんと一緒に絵を描きました。たとえひとときでも、フワッと違う時間に連れ出すことが出来ないかと思ったのです。
でも、止まっている時間はありません。時間はかかっても、いつかきっと、今まで以上の姿が見えてくる。消えてしまうものはない。消えたものが何かにきっと変わっている。
みなさんは、決して一人じゃありません。日本は自然の力を目の当たりにしながら暮らしてきた人々の国です。僕も準備が整い次第、そちらに行きます。待っていてください。