2011年4月22日1時24分
成田国際空港会社(NAA)が21日に発表した3月の空港の運用状況(速報値)によると、東日本大震災や原発事故の影響で、旅客数は前年同月比29%減の約217万5千人となった。とくに国際線の旅客約204万人のうち外国人は34%減の約49万人と、過去最大の落ち込み幅となった。
空港では、震災直後に出国する外国人が急増した一方、入国する外国人は激減した。旅客数は、羽田空港の国際化以降、昨年11月から5カ月連続で前年同月を下回った。森中小三郎社長は「お客様が増える増えないは、地震よりも原発事故(次第)に移っているので、一刻も早い安全宣言が出るよう期待する」と述べた。
貨物量も3月は同17%減の約16トンに落ち込み、5カ月連続の減少となった。給油量も、キャンセル便に加え航空会社が直行便を経由便に振り替えて経由地で給油するなどの動きがあったことから22%減の約32万キロリットルに落ち込んだ。