2011年4月21日12時10分
千葉県は21日、パルシステム生活協同組合連合会(東京都文京区)が、出荷停止になっている千葉県多古町産のホウレンソウを、千葉、埼玉、群馬3県の組合員70人に販売した、と発表した。
千葉県によると、同県芝山町の生産者が10日、同生協に380束のホウレンソウを納入した。翌日に多古町産と判明。廃棄するなどしたが、74束は販売した。14、15の両日に同生協が販売した70人に廃棄を求める電話とはがきを出したが、36束は購入者が食べたという。生協は県に連絡したが、県は「販売先が特定されている」として公表していなかった。
生産者は県に対し、「急な注文が入って出荷してしまった。認識が甘かった」と話しているという。
同生協広報部は「安心安全な商品を届けるはずが、心配をかけて申し訳ない」とコメントした。
農林水産省によると、同県旭市の集荷業者が出荷自粛の同市産のサンチュを出荷していたことが判明した際、今回の事案が判明したという。農水省は県に対し、農家の出荷状況などを適切に調査、把握するよう指導した。