2011年4月21日22時27分
福島県高野連(岩渕賢美会長)は21日、同県郡山市で理事会を開き、東日本大震災と福島第一原発事故で開催が危ぶまれていた今夏の全国高校野球選手権福島大会(朝日新聞社、福島県高野連主催)を7月13〜27日の日程で開催する方針を決めた。6月1日の運営委員会で正式決定する。
原発から20キロ圏内にある双葉(双葉町)、浪江(浪江町)、富岡(富岡町)、双葉翔陽(大熊町)、小高工(南相馬市)の5校と、20〜30キロ圏の原町(南相馬市)、相馬農(同)の2校は21日、いずれも今年度の加盟を申請した。
この7校は、県内各地の別の高校の空き教室などでそれぞれ授業をする予定で、生徒が分散している学校もある。現在、部員数が9人に満たない富岡、双葉翔陽、相馬農は連合チームを組む可能性もある。
また、使用する7球場のうち、一部が30キロ圏にかかるいわき市のいわきグリーンスタジアムを100キロ以上離れた会津坂下町の鶴沼球場に変更した。主会場は郡山市の開成山野球場。
入場料は例年500円だが、今年は無料にする。
津波被害が甚大だった他の被災県では、岩手県高野連が岩手大会を7月14日から開催する方針を決めた。宮城県高野連も宮城大会の開催を近く決める。両県とも、被害が大きい沿岸部も含め、全加盟校の参加を目指している。