2011年4月20日19時40分
東芝は20日、充電池搭載の薄型液晶テレビを7月に発売すると発表した。急な停電があっても最大3時間は視聴できる。電力不足が予想される今夏の昼間に充電池を使って見てもらい、節電に役立ててもらうことを想定している。
「レグザ」シリーズの19型に充電池を搭載する。通常の視聴時や夜間に充電し、リモコンの「ピークシフト」を押すと電力利用が止まり、充電池から電気が送られる。想定価格は4万〜5万円で、従来の同型より1万円弱高い。32型への搭載も検討している。
東日本大震災を受けて急きょ発売を決めた。東芝は停電が頻繁に起こる新興国で充電池付きのテレビを販売しており、その技術を応用した。大角正明執行役上席常務は「情報が途切れると、かなり不安になる。こうした商品を日本で発売することになるとは思わなかった」と話した。(野村周)