2011年4月19日19時44分
文部科学省は19日、大気中の放射線量の調査結果を発表した。雨などの影響で各地でわずかな増加が目立ち、栃木、埼玉、東京が再び上昇し、7都県で平常値を超えた。
福島第一原発から北西約30キロ地点では前日、線量が増加していたが、再び下がった。浪江町赤宇木では毎時21.8マイクロシーベルト(前日は28.6)、浪江町下津島で9.4マイクロシーベルト(同17.5)、飯舘村長泥で9.6マイクロシーベルト(同15.5)だった。
また、福島県内の約60地点で放射能濃度を測定している土壌について、17日から18日の採取分で、セシウム137が福島市や二本松市など9地点で最高値を検出した。飯舘村長泥では1キログラムあたり9万ベクレル、川俣町では3万4千ベクレルだった。
これらの結果について、原子力安全委員会は「天候や風向きで上がり下がりを繰り返すことが予想される。今後も注視していきたい」としている。