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廃車予定の尼崎バス、気仙沼で再出発

2011年4月19日6時14分

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写真:宮城県気仙沼市に譲渡される市バス。野菜や果物が積み込まれた=18日午前9時、兵庫県尼崎市、山下写す拡大宮城県気仙沼市に譲渡される市バス。野菜や果物が積み込まれた=18日午前9時、兵庫県尼崎市、山下写す

写真:神戸市消防局が無償譲渡する大型タンク車=同市消防局提供拡大神戸市消防局が無償譲渡する大型タンク車=同市消防局提供

 廃車してオークションに出される予定だった兵庫県尼崎市の市バス5台が、宮城県気仙沼市に譲渡されることになり、18日午前、支援物資の野菜や果物を積み込んで出発した。被災地で津波に流された路線バスの代わりに活用される。

 市交通局によると、5台は1998年製で、排ガス規制が厳しくなったために廃車となる予定だった。支援先の気仙沼市から現地の小・中学生の通学の足にと相談があり、譲渡を決めた。バスには、被災者のビタミン不足を補うため、タマネギやニンジン、オレンジなど7種類の野菜・果物、計700ケース(約180万円相当)が積み込まれた。避難所で配られるという。

 他に廃車予定のバス3台があり、要請があれば譲渡を検討する。

 また、神戸市消防局は10トンの水槽を備えた大型タンク車1台を、宮城県山元町を所管する消防本部に無償譲渡する。阪神大震災をきっかけに導入したが、尼崎市同様、排ガス規制で3月末に廃車にする予定だった。緊急消防援助隊の一員として山元町で活動していたところ要請を受けた。19日に神戸を出発する。(山下龍一、日比野容子)

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