2011年4月19日5時51分
壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で、津波で根元から倒れたサクラが花を咲かせた。サクラは周りのがれきと一緒に撤去される予定だったが、今月11日に撤去作業に立ち会った市災害対策本部のボランティア太田幸男さん(46)がふくらんでいるつぼみに気づき、自衛隊員に頼んで残してもらった。自衛隊は折れた根元が乾燥しないように、重機を使って土をかけてくれた。
1週間後、開花したのを見た太田さんは「立派だよねぇ、こんなに傷ついても花咲かすんだから。あきらめないで生きていれば花を咲かせられるって、元気と勇気をもらった」と話していた。