2011年4月19日0時58分
日本航空が関西空港と成田空港を結ぶ週7便の定期路線を5月は全便運休する。東日本大震災による旅行需要の減少を受けた措置で、日航が18日に発表した。6月以降は「需要の回復を見て判断する」(日航)といい、便が復活するかは不透明だ。
関空からの直行便が少ない欧米の都市に成田から出国する旅行者を見込んで、日航などが2009年3月に約12年ぶりに設置した経緯がある。最近は日航しか飛ばしていなかったが、これも約2年で一時姿を消すことになった。未曽有の震災の影響とはいえ、関西国際空港会社のショックは大きく、広報担当は「海外への旅行振興に力を入れていくしかない」としている。
日航によると、就航しない期間は関空発が5月2日〜6月1日、成田発が5月1〜31日。本来は需要の多い黄金週間を含む期間だが、震災以降は国際線の需要そのものが低迷、国際線の減便と合わせて関空―成田便も減便措置を講じる。
日航は予約客に対し「ご迷惑をおかけするが、ご理解たまわりたい」としている。成田と伊丹(大阪)を結ぶ路線は日航や全日本空輸が毎日飛ばしている。(清井聡)