現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事

2号機の使用済み燃料破損か セシウム検出、東電が発表

2011年4月18日20時48分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 東京電力は18日、福島第一原発2号機の燃料プールにある使用済み燃料が破損している恐れがあるという見方を示した。燃料プールの水の分析からわかった。2号機の燃料プールの破損の詳細な状況ははっきりしていなかった。

 破損の確認と原因究明が課題で、東電も今後、さらに調べるが、地震時の揺れなどで落ちたがれきなどによって核燃料が壊れた可能性があるという。

 分析した燃料プールの水は16日に採取した。1立方センチあたりのセシウム134は16万ベクレル、セシウム137は15万ベクレル、ヨウ素131は4100ベクレル検出した。通常はほとんど検出されることはない。

 ヨウ素やセシウムの比率から、壊れた燃料から漏れ出た可能性がある。

 東電によると、2号機では地震発生の9日後から燃料プールを冷却できており、冷却水の喪失で燃料棒が溶けたとは考えづらい。地震や1、3号機の水素爆発による影響で燃料が破損した可能性があるという。

 2号機の燃料プールでは、今のところ燃料が露出して水素爆発が起こるような恐れはないとみられている。しかし燃料プールに破損などがあった場合、放射能汚染水が外に漏れて建屋内の汚染源になる恐れもある。2号機のタービン建屋地下などには高濃度の汚染水がたまっており、これ以上の汚染は、作業を進めるうえで壁になる。

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧