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復興へ「初荷」、完成車積み出し再開 塩釜港

2011年4月16日10時53分

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写真:がれきが残る仙台塩釜港で名古屋港に向けて東北地方で生産された完成車の積み出しが再開した=16日午前9時6分、仙台市宮城野区港3丁目、伊藤進之介撮影拡大がれきが残る仙台塩釜港で名古屋港に向けて東北地方で生産された完成車の積み出しが再開した=16日午前9時6分、仙台市宮城野区港3丁目、伊藤進之介撮影

 東日本大震災で被災した仙台塩釜港で16日、完成車の積み出しが再開された。岩手、宮城両県のトヨタ自動車系工場が週明け18日に再開するため、復興の拠点の一つとなる港の「復活」をアピールした。車は名古屋港経由で輸出される。

 積み出されたのは、トヨタグループの関東自動車工業岩手工場で震災前に生産された300台。午前9時ごろから「カローラ」など色とりどりの車が運搬船「蓉翔丸」(1万4790トン)に次々に入った。

 仙台塩釜港の仙台港区にある14の公共岸壁のうち10岸壁が復旧した。宮城県港湾課の橋浦高課長補佐は「海に落ちたコンテナや車の撤去に全力を尽くした」。ただ、岸壁周辺にはコンテナやがれきが散乱し、対岸には貨物船が打ちあげられたままで、完全な回復には時間がかかりそうだ。

 トヨタは18日、すべての完成車工場で生産を再開する。セントラル自動車宮城工場も動き出すが、生産は当初計画の半分程度にとどまる。(久保智)

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