2011年4月15日13時44分
大震災からの復興を願う歌声が17日午後2時46分、北海道から沖縄まで全国20カ所以上で響く。「歌でつなごう命と望み!」と題した復興支援コンサート。全国の学校などで歌ってきた山形県南陽市在住の自称「百姓シンガー」須貝智郎(ともお)さん(58)が呼びかけた。
須貝さんはサクランボや米を作りながら、「食・農・生命(いのち)・環境」をテーマにコンサート活動を続けている。震災後、「自分が出来ることは何か」を自問自答。各地で震災発生時刻に合わせたコンサートを同時開催しようと思い立った。
全国の歌仲間に打診すると、賛同の輪が広がった。南陽市の須貝さん宅をはじめ、これまでに北海道、宮城、福島、東京、新潟、広島、山口、徳島、大分、宮崎、沖縄など13都道県27カ所での開催が決まった。
仙台市太白区の「自宅レストラン『母屋』」でのコンサートでは、坂本九さんの「上を向いて歩こう」を合唱する予定。出演者の一人、まきのめぐみさんは、宮城県南三陸町の実家が津波で流された。
須貝さんは「出演者の多くはそれぞれ地元のシンガーたち。一人ひとりの歌声を重ね合わせれば、きっと大きな力になる」と話している。問い合わせは須貝さん(090・4318・3366)へ。