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両陛下、被災現場の前で黙礼 初の被災地入り、住民慰問

2011年4月14日23時25分

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写真:津波で被災した現場を訪れ、頭を下げる天皇、皇后両陛下=14日午後2時35分、千葉県旭市、森井英二郎撮影拡大津波で被災した現場を訪れ、頭を下げる天皇、皇后両陛下=14日午後2時35分、千葉県旭市、森井英二郎撮影

 天皇、皇后両陛下は14日、東日本大震災で津波の被害を受け、13人が亡くなった千葉県旭市を訪れた。被災地の訪問は今回が初めてで、両陛下は犠牲者が出た場所の前に立ち、黙礼した。今後、岩手、宮城、福島、茨城の4県の被災地を歴訪する。

 両陛下はこの日、多くの家屋が全半壊し、死者・行方不明者が4人出た飯岡地区で視察のバスを降りた。「ありがとうございます」と呼びかける住民に歩み寄り、「みなさんがお元気で良かったです」。「お元気ですか」「怖かったでしょう」と声をかけられた同地区の磯村冨美子さん(64)は、やり取りの後、「本当によく来てくださいました。余震が続き不安だったが、元気が出ました」と話した。

 両陛下は、同市の2カ所の避難所も慰問に訪れた。その一つ、海上(うなかみ)公民館で天皇陛下は、「生まれて初めて恐ろしい思いをしました」と話す八本千恵子さん(79)に「お体の方は大丈夫ですか」と語りかけた。

 皇后さまは、足が不自由で隅の方に一人でいた伊藤とみさん(84)に気づいて小走りで駆け寄り、「よく無事でいてくださいました。おつらいでしょうね」と語りかけた。

 明智忠直市長は「住民が元の生活に戻るための元気が出る思いがした。被災現場で黙礼をしていただいたことにも感動しました」と話した。

 秋篠宮ご夫妻もこの日、新潟県の長岡、小千谷両市に避難している被災者を慰問した。12世帯40人が生活する長岡市の健康福祉施設・志保の里荘では、福島県双葉町から夫らと避難してきた細沢政子さん(73)が自宅を流されたことを話しているうちに涙ぐみ、紀子さまがティッシュを差し出す場面も。細沢さんは「両手で握手してくださり、頑張ってくださいと優しく声をかけていただいてありがたかった。少し気持ちが落ち着きました」と話した。

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