2011年4月14日13時15分
枝野幸男官房長官は14日の記者会見で、菅直人首相は否定しているものの「福島第一原発周辺は10年、20年住めない」などと発言したとされる問題について「結果的に避難している皆さんに心配をかけることになり、大変遺憾だ」と陳謝した。
問題となった発言は、首相と会談した松本健一内閣官房参与が13日、記者団に説明し、松本氏はその後発言を撤回した。
枝野氏は会見で「総理にも話をうかがったが、そういうことはおっしゃっていない」と発言を改めて否定。その上で、首相との面会者に対し「(首相発言を)外で説明する時は誤解を招かないようご留意いただくよう徹底しないといけない」と語った。
一方、公明党の山口那津男代表は14日、党中央幹事会のあいさつで「その種のやり取りがあったと表に出ることこそ極めて無責任。発言が出ることで、どれほど関係者が影響を受けるかきちんと踏まえて対応してほしい」と批判した。