2011年4月13日15時5分
文部科学省と海洋研究開発機構は、福島第一原発の汚染水の周辺海域への拡散予測速報を公表した。
予測は、3月21日から4月8日まで東京電力が発表した海水放射能濃度を用いて、その1%の濃度に汚染された水がまず8キロ四方の海表面のみに広がり、その後拡散すると仮定。12日以降は汚染水の排出が停止した場合を想定した。
その結果、半減期が約30年のセシウム137は、11日に東約100キロ前後まで到達。5月15日には東約500キロ程度まで広がり、濃度は排水基準の10分の1以下に薄まっていくという。
ただ、予測とは異なって、沿岸や海底付近への汚染の広がりが観測されており、今後精度を高めていくとしている。