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募金や試合に不可欠な35歳 埼玉西武ライオンズ・平尾博嗣選手

2011年4月13日10時54分

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写真:JR大宮駅前で募金を呼びかける平尾博嗣選手(左)拡大JR大宮駅前で募金を呼びかける平尾博嗣選手(左)

 夕暮れのJR大宮駅西口。ロータリーで募金を呼びかける西武の選手を見た人もいるだろう。東日本大震災後、選手会が中心となって3月中旬に所沢駅で約1週間、大宮駅で3日間の活動をした。

 当初は所沢駅だけの予定だったが、さいたま市緑区出身の平尾博嗣選手(35)が「より大きな駅で呼びかければ、義援金も多く集まる」と発案。平尾と親交の深いJ1浦和の選手も活動に参加し、約2300万円の募金が集まった。

 西武の日本人野手最年長の35歳。平尾の名は、埼玉の高校野球ファンにはおなじみだろう。大宮東高では1993年春の甲子園で準優勝。高校通算68本塁打を放ち、阪神へ入団した。西武へは2001年に移籍した。

 プロ2年目の95年に、阪神大震災を経験した。球団寮のあった兵庫県西宮市は震度6。「被災地の大変さは分かる。いつも応援してもらっている立場として、手助けするのは当然」と話す。大宮駅でも先頭に立って声を張り上げた。

 12日に開幕したプロ野球。平尾は足のけがで2軍スタートとなったが、回復は順調だ。若手の多い西武にあって、ベテランの存在は不可欠。開幕直前には「足の痛みはない。打つだけなら、いつでも行けるよ」と話してくれた。西武ドームでの今季初戦は5月3日。球場に行けば、今年も元気で優しい平尾が待っている。(東京本社スポーツグループ・山口史朗)

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