2011年4月12日19時49分
中部電力は12日、静岡市清水区にある東清水変電所の周波数の変換能力を2012年秋をめどに、現在の3倍の30万キロワットに引き上げる方針を明らかにした。同変電所は、60ヘルツ地域の電気を50ヘルツ地域に送電する際に、周波数を変換する役割を持つ。東日本大震災後の首都圏の電力不足を受けて、計画を2年前倒しした。
同社の水野明久社長が、川勝平太静岡県知事と会談した際、「来年の秋ごろまでには引き上げられるよう工事を進めている」と伝えた。
当初は14年末に引き上げる予定だった。周波数を変換できる設備は国内に3カ所。現在、西日本から東日本への電力供給は最大で100万キロワットで、実現すれば120万キロワットまで増える見込みだ。