2011年4月12日16時37分
茨城県は12日、福島第一原発から約70キロ南の同県北茨城市沖で11日に採取したイカナゴ(コウナゴ)から国の基準(1キロあたり2千ベクレル)を超える2300ベクレルの放射性ヨウ素を検出した、と発表した。放射性セシウムは基準(500ベクレル)を下回る420ベクレルだった。
北茨城市沖では、地元の漁協が1日に捕獲したイカナゴから4080ベクレルの放射性ヨウ素が、4日に捕獲したイカナゴから526ベクレルの放射性セシウムが、それぞれ検出されている。このため県は5日、県内の主要11漁協にイカナゴ漁自粛を要請し、現在、県内のほとんどの漁協がイカナゴを含むすべての漁を取りやめている。
また、茨城県は12日、出荷停止措置となっているホウレンソウの分析結果も発表した。北茨城市で11日に採取した露地ものの検体から、国の基準(1キロあたり500ベクレル)を超える621ベクレルの放射性セシウムが検出された。放射性ヨウ素は基準(同2千ベクレル)を下回る1800ベクレルだった。それ以外の11市町の検体は、基準を下回るか不検出だった。
北茨城市では3月18日に採取した露地ものホウレンソウから、いずれも基準を上回る2万4千ベクレルの放射性ヨウ素、690ベクレルの放射性セシウムが検出されていた。